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リーダー育成のための新サービス・シリーズ展開について

2021.05.12

CCL(Center for Creative Leadership)とのパートナーシップ締結を通じて、リーダーシップ開発を捉え直す 私たちインヴィニオは97年の創業以来、日本におけるアクション・ラーニング®のパイオニアとして、“リーダー育成と戦略の同時開発の実現”を多数の企業様にて実践して参りました。
多くの実績に基づき、リーダー育成手法の蓄積、また最近では米国アラインオルグ社との提携による業績を上げるための『組織能力開発』手法を展開し、企業変革・イノベーション創造という大きな経営テーマを実現に移すために戦略・組織(組織能力)・人財について包括的にご支援する機会が増えてきました。
包括的なご支援をすることが増えてきたと言っても、人財育成、特にVUCAの時代におけるリーダー育成のニーズはますます高まっています。
私たちも過去の実績・経験値に安住するのではなく、いまいちど私たちのお客様に対してより良いリーダー育成の解決策をお届けするために、昨年より方法論の見直しを行ってまいりましたが、2021年よりリーダー育成分野では世界的にリーダーのポジションを維持し続けている米国のCCL(Center for Creative Leadership)とパートナーシップを締結し、若手・中堅リーダー育成のさらなる強化を目指したL4S(Lead For Success)プログラムの提供、そして40年以上にわたるCCLのリーダー育成に関する研究成果・知見をお届けしていくこととなりました。

中原淳教授の『経営学習論 増補新装版(2021年2月上梓)』からの考察 2020年から続くコロナ禍の収束は見えず、『VUCAの時代』という、どこか自分とは関係ないと思われていたものから、リモートワークをはじめとする働き方改革が誰にとっても身近なものとなりました。
リモート環境下でのマネジメントやリーダーシップの発揮の仕方が活発に議論され、各企業では研修のオンライン化等を含めた人財育成・リーダーシップ開発においても試行錯誤が行われる中、2021年2月末に東京大学から立教大学に移られた中原淳教授が『経営学習論 増補新装版』を上梓されました。
中原教授はこれまでも『企業内人材育成入門』をはじめ、教育学の観点から意欲的に活動を継続され、理論的な紹介にとどまらず、緻密な研究計画をベースに、実証研究も進められアカデミアの世界だけではなく、人財育成に関わる実務家の方々に知見をもたらしてきました。
その中原教授による『経営学習論 増補新装版』ですが、随所にアップデートがあるものの、一番の特徴はまさに増補された「補章 リーダーシップ開発」ではないかと思います。

私たちインヴィニオがリーダー育成手法を見直し、CCLとのパートナーシップを開始した2021年初頭というタイミングで中原教授が同じく「リーダー育成」を追加した読み応えのある書籍を上梓されたという点について、勝手に運命的なものを感じておりますが、補章の内容は是非、本書を手に取って頂くとして、ここでは人事部に限らず、第一線で活躍するリーダー・マネージャーがおさえておくべき主要概念を押さえておきたいと思います。

リーダー開発?リーダーシップ開発? 補章だけでもかなりの文献・論文引用がされている骨太の書である『経営学習論』ですが、最初の重要概念は「リーダー開発」と「リーダーシップ開発」の分類です。無意識のうちに混同されて使われているこちらの2つの概念は以下のように定義されています。

リーダー開発:リーダー個人の能力やスキルを発達させたり、セルフアウェアネス(自己認識)やアイデンティティを高めたりするなど、リーダー個人の内部要因を探求・開発しようとする働きかけ。

リーダーシップ開発:リーダーシップについて(1)リーダーシップはプロセスであり、(2)リーダーシップはチームのなかで起こるものであり、(3)リーダーシップは(チームメンバー間の)影響力を内包する概念であり、(4)メンバー間に共有される目的を達成するものであるという認識に立ち、リーダーシップ開発とは、「リーダーシップの役割とそのプロセスを効果的なものにするために個人の能力を伸ばすこと。
(『経営学習論 増補新装版 <p242・242より>』)

いかがでしょうか?

リーダー開発がリーダー個人の能力やスキルといったリーダー個人の内部要因を探究開発することに焦点を当てるのに対して、リーダーシップ開発はリーダー個人がフォロワーやリーダー以外の他者との対人関係・組織要因に焦点をあて、リーダーの他者に対する働きかけ方を含めた社会的なプロセスに焦点を当てています。
中原教授も指摘する通り、リーダー開発とリーダーシップ開発、どちらが重要というものではなく、その両方の重要性をうったえておられます。

40年以上にわたる研究を元に開発されたL4S(Lead For Success)プログラムとは? 私たちはこのリーダー開発とリーダーシップ開発の分類をみて身震いしました。まさに私たちが探求していたテーマであったということ、そしてなにより私たちがパートナーシップを組んだCCLがこの両者を組入れたリーダー育成プログラムを持っていたからです。
この育成プログラムの名前はL4S(エル・フォー・エスと呼んでいます)、Lead For Successの頭文字をとったものですが、エビデンス・ベースト、リサーチ・ベーストと呼ぶにふさわしい、40年以上にわたるCCLの研究成果に基づいています。

L4Sで参加者に提示されるリーダーシップのコアスキルは4つあり、(1)Self Awareness(自己認識)、(2)Communication(コミュニケーション)、(3)influence(影響力)そして(4)Learning Agility(短期学習能力)です。
既にお気づきかと思いますが、リーダー開発に該当するものが(1)と(4)、リーダーシップ開発に該当するものが(2)と(3)になります。それぞれのコアスキルには更に4つずつのスキルが特定されていて、合計16の効果的なリーダーとしてのスキルを習得することになります。

次回以降のブログではそれぞれの内容について見ていきたいと思います。

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