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階層・部門問わず、すべてのリーダーに必要なコアリーダーシップスキルとは?

2021.05.17

前回のコラムでは、リーダー開発とリーダーシップ開発の定義の違い等をご紹介しました。

リーダー開発やリーダーシップ開発は様々な内容・形態で実施されていますが、弊社とパートナーシップを締結したCCL(Center for Creative Leadership)では40年にわたる綿密なリサーチをもとにして、組織の階層や部門を問わず、リーダーであれば誰でもが持つべきリーダーシップのコアスキルを特定しています。

今回のブログではそのコアスキルを見ていきたいと思います。

組織のさまざまな階層にいるリーダーは、VUCAの時代にあって多様な課題に直面しています。このような場合、階層ごと、業務ごとに持つべきリーダーシップのスキルが異なると考えるのが普通でしょう。

しかし、皆さんがリーダーシップを発揮しようと思えば部下を持たなくても、なりたてのマネージャーであっても、経験を積んだベテランリーダーであっても皆さんが学び・習得する必要がある4つのコアとなるリーダーシップスキルがあります。 これらは、組織内での役割、業界、地域に関係なく、すべての組織のリーダーが必要とするコアスキルです。

もちろん組織内で更に上位階層のリーダーになるにつれてより重要度を増すコアスキルはあります。しかし、ここでは階層やポジションを超えて普遍的に必要とされるリーダーシップスキルをご紹介することにし、その核となるスキルを「4つのコアリーダーシップスキル(Fundamental 4)」と呼ぶことにしましょう。

4つのコアリーダーシップスキル 世の中には様々なリーダーシップスキルリストが溢れていますが、CCLでは広範なリサーチに基いて、すべてのリーダーが4つのコアリーダーシップスキルを習得する必要があると考えています。

「4つのコアリーダーシップスキル」とは次のとおりです。

① 自己認識:Self-Awareness
② コミュニケーション:Communication
③ 影響力:Influence
④ 短期学習力:Learning Agility

① 自己認識(Self-Awareness) これは自分自身の長所・強みと短所・改善点を理解することを意味しますが、“継続的かつ長期的な成功を収め、成長を続けるリーダーとして”自己認識を得るのは言うほど簡単ではありません。

自己認識を効果的に得るにはさらに4つのサブスキルが必要になりますが、そちらは次回のブログでご紹介していきたいと思います。

② コミュニケーション(Communication) これは、リーダーに限らず私たち全員がキャリアの中で開発および継続的に改善する必要のある、最も基本的なリーダーシップスキルの1つです。

コミュニケーションスキルに含まれる「情報やアイデアの伝達」は、リーダーが成功するための最も重要なスキルの中で一貫して重要視されています。 コミュニケーションは変化の時代、多様性(Diversity, Equity and Inclusion)の環境、価値提供の為のエコシステムの中でも社外のパートナーと瞬時に信頼関係を構築・維持するために発揮される必要があります。

明確に書き、話し、そしてアクティブリスニングを駆使する事、これらはリーダーとしての成功の方程式の一部です。(日本ではアクティブリスニングが単に傾聴スキルとして伝えられることも多く、話を聞いている間に空いての方を向く等、いわゆる“How to listen”が強調されがちですが、CCLのリサーチで明らかになった効果的なリーダーのアクティブリスニングスキルは全く異なるものでした。こちらも次回以降のブログで詳しくご紹介していきます)

皆さんがキャリアアップするにつれて、コミュニケーションは、有意義な対話の促進、信頼の構築と維持、ビジョンと戦略、そして戦略の背景にある意図の伝達し、皆さんと一緒に行動を共にしてくれる人々との連帯を強化します。だからこそ、リーダーにとってコミュニケーションはとても重要です。

③ 影響力(Influence) ビジョンや目標、パーパス(Purpose)を伝え、組織内外の人々の力を結集し、あらゆるレベルの人々からのコミットメントを構築するためにはリーダーとしての影響力が必要です。

影響力(内容と発揮のされ方)は、組織内のさまざまな階層や状況に応じて、その発揮のされ方を柔軟に変える必要があります。どのように柔軟に対応すれば良いのかを知るためには、影響力を行使する相手を知ること(利害関係者=Stakeholder)が非常に重要です。

物事を成し遂げるために影響力を行使する相手は誰でしょうか?
上司や部下へは同じアプローチで大丈夫でしょうか?

(通常は大きく異なるアプローチが必要とされます)多様性の時代において、階層に限らず、個々人の価値観、考え方は一人一人異なります。
重要な利害関係者と関心事を把握することなしに一律の影響力を行使することはもはやできないのです。

こちらも今後のブログで効果的に影響力を行使し、人々を動かす3つの方法をご紹介していきます。

④ 短期学習能力(Learning Agility) VUCAの時代においては「求められる能力の陳腐化スピード」に注意する必要があります。

これまで通用していた知識やスキルが猛スピードで陳腐化する時代において、常に自らの「学習モード」のスイッチを入れ、経験から学び探求する能力が必要とされています。

短期学習能力は、成功だけではなく、失敗からも学び、学びを得るための洞察に満ちた質問をし、他者からのフィードバックを受け入れることが含まれます。このラーニングサイクルを回すことで新たなスキルをすばやく習得すること、単なる実行経験を学ぶ機会として活用すること、獲得した学びを新たな状況に適用し効果的に対応することが含まれます。

シニアリーダーにとっては、短期学習能力は自ら学ぶ力だけではなく、組織内外の他者の学びを刺激し、『学習する組織文化』を創り出すことでもあります。

今回はリーダーとしてのコアスキルを4つみてきました。次回以降のブログでは、コアスキルの一つ一つを詳細に見ていきたいと思います。

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